どんな職業か
橋、道路、鉄道、ダム、トンネルなど土木工事を進めるにあたって、調査・計画・設計を行う。 構造物の設計にあたっては、工事現場の予定地へ出向き、測量やボーリング調査などを行い、地形・地質などの状態を調査する。気象条件や周辺の環境などの自然条件、工事による経済効果や関係法令の規制など社会経済的条件に関する情報を収集し、構造物の基本設計を立案、細部の設計を行う。なお、土木工事の設計・計画の業務ではCADの導入が進んでいる。 設計に基づき、設計図面、特記仕様書など、施工のために必要な書類を作成する。材料費・人件費を積算して工事費の見積りを行い、周辺の道路条件や周辺住民への影響などに配慮しながら工期の設定を行う。 用地の確保、周辺住民への説明や説得、官公庁等関係機関への諸手続などの連絡・調整を行うこともある。 土木工事の規模が大きくなり、分業化が進んでいるため、所属先により多少の違いはあるが、土木設計技術者は調査・計画・設計の仕事を行い、現場での監督・指揮の仕事は土木施工管理技術者が行うのが一般的である。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 設計用ソフト(CADのソフトウェア等)、パソコン
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 読解力 | 5.3 | 32 / 498 | 上位6% |
| 文章力 | 5 | 50 / 498 | 上位10% |
| 傾聴力 | 4.8 | 132 / 498 | 上位27% |
| 説明力 | 4.7 | 95 / 498 | 上位19% |
| 数学的素養 | 4.7 | 6 / 498 | 上位1% |
| 要件分析(仕様作成) | 4.7 | 6 / 498 | 上位1% |
| 他者との調整 | 4.3 | 74 / 498 | 上位15% |
| 継続的観察と評価 | 4.3 | 51 / 498 | 上位10% |
| 指導 | 4.3 | 83 / 498 | 上位17% |
| 新しい情報の応用力 | 4.2 | 61 / 498 | 上位12% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 設計 | 3.8 | 4 / 508 | 上位1% |
| 建築・建設 | 3.5 | 4 / 508 | 上位1% |
| 工学 | 3.0 | 15 / 508 | 上位3% |
| 数学 | 2.8 | 11 / 508 | 上位2% |
| 物理学 | 2.4 | 24 / 508 | 上位5% |
| 事務処理 | 2.2 | 174 / 508 | 上位34% |
| コンピュータと電子工学 | 2.1 | 51 / 508 | 上位10% |
| 地理学 | 2.1 | 10 / 508 | 上位2% |
| 機械 | 1.9 | 85 / 508 | 上位17% |
| 日本語の語彙・文法 | 1.9 | 156 / 508 | 上位31% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 発話表現 | 3.3 | 113 / 426 | 上位27% |
| 記述表現 | 3.3 | 93 / 426 | 上位22% |
| トラブルの察知 | 3.3 | 211 / 426 | 上位50% |
| 数学的推論 | 3.3 | 9 / 426 | 上位2% |
| 記述理解 | 3.3 | 97 / 426 | 上位23% |
| アイデアや代案を数多く生み出す力 | 3.2 | 72 / 426 | 上位17% |
| 演繹的推論 | 3.2 | 93 / 426 | 上位22% |
| 帰納的推論 | 3.2 | 80 / 426 | 上位19% |
| 演算力 | 3.2 | 17 / 426 | 上位4% |
| 発話理解 | 3.1 | 142 / 426 | 上位33% |
仕事内容
- 橋、道路、鉄道、ダムなどをつくる土木工事を進めるにあたって、調査・計画・設計をする。
- 技術提案書を作成する。
- 建設予定地の測量やボーリング調査に参加し、地形・地質などの状態を調査する。
- 土台の堅固性を判断するために地盤と材料の調査をする。
- 建設予定地の自然条件に加えて工事による経済効果などの社会経済的条件についても調査する。
- 材料費・人件費を積算して工事費の見積りをする。
- 設計ソフトウェアや製図用器具を使用し、建築物、機械設備、輸送設備の計画・設計をする。
- 荷重と勾配の必要条件や諸要素を算定し、設計明細を定める。
- 設計に基づき、設計図面、特記仕様書など、施工のために必要な書類を作成する。
- 土木作業の担当者に対して技術的なアドバイスをする。
- 現場を見回って進行状況を把握し、設計に合致しているかどうかを確認する。
- 施工の安全管理を行い、必要な場合は土木作業の担当者に指導する。
- 設備や器具の維持管理を行う。
- 環境影響表明書などの報告書を作成したり、官公庁などの関係機関への諸手続をする。
- 工事の収益性を評価する。
- 新しい機械や施工方法を検討し、必要に応じて実験を行う。
なるには
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、高校や大学で土木工学などを専攻し、構造力学、土質力学、コンクリート工学、水理学などの知識を身につけてから入職するのが一般的である。 土木設計技術者として経験を積み、「技術士」(建設部門)や「土木施工管理技士」などの関連資格を取得して、設計コンサルタント業として独立・開業する道もある。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 大卒 | 0.7 |
| 修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む) | 0.2 |
| 高卒 | 0.1 |
| 専門学校卒 | 0.1 |
| 高専卒 | 0.1 |
| わからない | 0.1 |
関連する資格
- 技術士(建設部門)
- 1級土木施工管理技士
- 2級土木施工管理技士
- 1級土木施工管理技士補
- 2級土木施工管理技士補
給料
賃金構造基本統計調査では「土木技術者」として集計されています(2023年・全国)。この区分には3の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 404千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 1,191.2千円 |
| 平均年齢 | 46.5歳 |
| 平均勤続年数 | 14年 |
| 労働者数 | 30,298人 |
男女で見た給与
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤335.3千円
- ≤369.3千円
- ≤389.5千円
- ≤407千円
- ≤460.2千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「専門的・技術的職業従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率1.4%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人179千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比20.1%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比18.3%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
専門的・技術的職業従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 専門的・技術的職業80%
- サービス職業6%
- 管理的職業3.2%
- 事務3.2%
- 販売3%
- 生産工程2.4%
- その他2.1%
この分類に入った人のうち、20%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
勤務先は、建設会社、コンサルティング会社、官公庁、各種研究機関の土木部門をはじめ、電力、ガス、鉄道、道路、不動産、商社など幅広い分野に渡っている。働く場所は、主要都市をはじめ全国に広がっている。 就業時間は勤務先の規定によるが、休日は週休二日制が一般的である。 土木工事は公共投資の影響を受けるが、一定の需要は常にある。また、2018年8月に施行された「海外インフラ展開法」など、国内の事業者に対し海外での事業展開が促されており、土木設計技術者の海外での活躍も比重が高まっていくと考えられる。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- プラント設計技術者近さ 0.838
- 建築設計技術者近さ 0.821
- 土木・建築工学研究者近さ 0.811
- 機械設計技術者近さ 0.763
- 原子力技術者近さ 0.749
- 鉄道車両の設計・開発近さ 0.737
- 宇宙開発技術者近さ 0.735
- 造船技術者(船舶の開発・設計)近さ 0.724
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)